こんにちは♪トリマーともです^ ^
トリマーとして私が働き始めてから、いくつか犬毛フェルトに惹かれていく出会いがありました。
今回は色んなきっかけを振り返っていこうと思います♡
きっかけ①飼い主さんからトリミングで出た毛が欲しいと言われた
初めて犬毛フェルトを知ったのは、私がトリマーとして初めて働き始めたお店でした。
定期的に来てくれていたプードルさんの飼い主さんから
飼い主さん「シャンプーをした後にカットしたきれいな毛をもらえませんか?^^」
と言われて
私「いいですよ♪ちなみに何に使うんですか?」
飼い主さん「羊毛フェルトみたいに、この子の毛でプードルを作りたいの♪」
え〜♡なんて素敵(*´ω`*)
羊毛フェルトの存在はそれまでなんとなくは知っていましたが、犬の毛でぬいぐるみを作る発想がこの時初めてできました!
愛犬の毛で作る愛犬の分身さん♡
とっても大事な宝物ですね♪
その後のお話は聞けていませんが、きっとかわいい分身さんができているだろうなあ♡
この頃から私も、いつかラッキーの分身くんを作ろうとシャンプー・ブローで抜けたきれいな毛を集めるようになりました。
きっかけ②愛犬の死
以前書いた後悔したこと。
愛犬を当たり前に触れることも、抱きしめることも
見送った後は当然触れないし、抱きしめられない。
ラッキーの写真を見ると、もう、本当に向こう側へ行ってしまったんだと思い知らされる悲しい現実。
失って初めて気づく、大きすぎた存在。
「毛を残しておけばよかった。」
母の言葉に胸が痛い。
私が捨ててしまったラッキーの毛は、どんなに後悔しても戻ってこない。
今思うと、理屈ではわかっているつもりの命の最期が
ラッキーには来ない。
ラッキーは死なない。
ラッキーはずっと一緒。
って、ラッキーとのお別れから私は逃げていたんだろうな。
だから、生きている証の毛という宝物を捨てて、ラッキーの死から目を背けていたんだと思います。
犬の寿命は15年前後、猫の寿命は20年前後ですから、人の寿命80歳に比べたらとても短い生涯で、私達に命の尊さを教えてくれます。
でも、残された私達飼い主が背負う悲しみは、命って美しいよね。ってきれいな形で片付けられない。
ラッキーが生きている間にできることはやりました。
もっとこうしてあげればよかったっていう後悔は無くならないけど、自分たちができる範囲で一生懸命やってきたと思います。
そしてラッキーを看取れたということは、飼い主として幸せだと思っています。
でもある日から、ふわふわで温かいラッキーがいなくなって、悲しくないわけなんかなくて
悲しみや寂しさを乗り越えられないんじゃないかと、思ったこともありました。
ラッキーがお空へ旅立って、私達家族のためにラッキーの形見を残しておけばよかったと
初めて気づいたんです。
もし、ラッキーの毛を少しでも残していたら、こんな後悔はなかったでしょう。
毛というお守りが、残された私達家族に寄り添ってくれたかな。
私のほうが気持ちの面で寄りかかり過ぎることになったかもしれません。笑
でも、この後悔はラッキーが私へくれた最期のギフトだったんじゃないか、って思うんです。
「ともちゃん、トリマー頑張ってね♪お客さんワンコの毛、大事にしてね♡」
って言われたような気がして。
お店を始めて、トリミングに来てくれる子の毛を袋に入れてとっておくようにしました。
毛から始まり、今では爪やひげも♪
愛犬、愛猫がくれる宝物の存在を今はまだ知らない飼い主さんが、いつか私と同じ後悔をしないように、トリマーだからできることをしようと思いました。
きっかけ③お客さんわんちゃんとの度重なるお別れ
2018年暮れに、大好きなお客さんわんちゃんが次々とお空へと旅立っていきました。
家族同様の大切な存在ですので、何度お別れを経験しても慣れません。
悲しくて、キッチンで一人泣きながら
こんなに悲しい思いを繰り返すなら、私トリマーやめようかな。向いてないな。と心底思いました。
お店出したくせに、なんてメンタルの弱いことやら^^;
でもこの当時はそれくらいお別れが辛かったんです。
沢山泣いてから思ったことは、
「こんなに私でも悲しいのに、飼い主さんはもっと悲しいに決まってるよね!
今、私が飼い主さんにできることってあるかな?
何かないかな?」
そこで今までとっておいたきれいな毛の出番が来ました!
羊毛フェルトも過去にかじってみたけど、完成させられなかった私が
今度は飼い主さんのために頑張ろう!
その一心で、ご家族一組一組に犬毛フェルトを作り始めました。
きっかけ④生きている元気なわんちゃんの犬毛フェルトのご依頼
ある時仲良くさせていただいているトリマーさん方に、私の犬の毛に対する想いや私が犬毛フェルトをしているという活動についてお伝えできる機会がありました。
嬉しいことに、その中のひとりのトリマーさんがとても共感してくださって、
生きているうちに犬毛フェルトを作ってもらいたい子がいるから、お願いできないかな?
というお話をくださったんです。
「『うちの子』が生きているうちに、その子がくれた宝物を飼い主さんに届ける」
これはかねてから私の強い願いでした。
愛犬愛猫が亡くなってからではなく、生きているうちに手にしてもらい、
愛犬愛猫、飼い主さん、犬毛フェルト、猫毛フェルトが同じ時を過ごす。
ただ、それまで私は一方的に贈っていたので、お金を頂いてお仕事で犬毛フェルトの作品を作ることに自身が持てませんでした。
でも、私にできることがあるなら、精一杯頑張ろう!
ご縁を頂いたご家族に、少しでもお力になれるなら。
「後悔」を一つ減らせるお手伝いができるなら。
「うちの子」がくれる宝物を贈るお手伝いをしたい。
私に務まるのか。最初はとっても怖かったけれど、最初からお断りすることは簡単だけれど
作ってみて、後から「へんちくりんだ!!」
って怒られたほうがまだ良いよね♪
そう思って、私ができる精一杯のお手伝いをさせていただきました。
涙を流し、喜んでくださる飼い主さん。
「いつか仕事としてできたらいいな」
そう思っていた犬毛フェルトですが、私の背中を強く押してくれたとても貴重な出会いでした。
トリマーになって10年以上もの月日の中、いくつもの点と点が繋がって犬毛フェルトという大切なものに導かれたような、そんな不思議な感覚があります。
ラッキーはトリマーという夢を私にくれました。
その中で沢山のわんちゃんや人との出会いが、私を犬毛フェルトに出会わせてくれたんです。
「犬毛フェルトもっと早く知っていたら良かった。」
もしも飼い主さんが知っていたらしなくて済む後悔を、一つ無くすことができる。
「うちの子」がくれる世界で一つの毛宝物
私にできる精一杯のお手伝いをこれからやっていこうと思います。
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