大好きな「うちの子」とのお別れは、残された家族である私達飼い主にとって辛いものです。
もっとああしてあげればよかった。
こうしてあげればよかった。
きっとそう思うと、きりが無くなってしまいますね。
私は愛犬ラッキーを亡くし、ペットロスを身近に感じました。
幸い私がラッキーの死を乗り越えられたのは、当時0歳だった長女がいてくれたおかげです。
ラッキーのことを思い出すと今でも泣いちゃうけど、私が後悔していることを1つ書きます。
毛の価値をわかっていなかった私
ラッキーが元気だった頃は、月に1回トリミングをしていました。
ブローが終わる頃には、いつも右手に力が入らないくらい疲れていましたが、
ラッキーがピッカピカになるのでかなりの達成感がありました。
そしてその度に抜け毛を袋に入れて実家に持ち帰り、いつかミニラッキーを作ろうと思って残していました。
ですが体格も大型犬並みで、毛量もかなり豊かだったラッキーの毛は1回のトリミングで出る量がとても多く、あっと言う間に実家の私のクローゼットを埋め尽くします。
一向に犬毛フェルトに取りかからない私は
部屋を片付けたかった事と、またすぐ毛はたまるだろうと思ってある時ラッキーの抜け毛全部を捨てたんです。
お別れの覚悟はいつまでもできない
それからすぐでした。
バタバタとラッキーの具合が悪くなって、以前のようにシャンプーをすることができなくなりました。
犬毛フェルトでミニラッキーを作る事も忘れてしまうほど、ラッキーの介護や看病に必死でした。
でもいつかくるお別れは、どんなにラッキーが苦しそうでも、日に日に弱っているのがわかっていても、本当の本当にさよならする覚悟なんてできていません。
目の前のラッキーは一生懸命生きていましたから。
最期を看取り、
動かなくなって、
冷たくなって、
そして骨になって帰ってきた。
ラッキーのいなくなった実家はあまりにも広すぎました。
忘れられない母の言葉
ふわふわでサラサラで、大きくて抱き心地が最高だったラッキー。
もう触れない。
ギューって抱きしめられない。。。
(ラッキーは抱きしめられるのあんまり好きじゃなかったけど。逃げていっていた。笑)
写真を見るたび、もうそっちの世界へ逝ってしまったんだな。って悲しくなる。
そして、母が言った言葉を私は忘れる事ができませんでした。
「毛、残しておけばよかった。」
私はこの言葉を聞いた時に、取り返しのつかないことをしたな。
と、ものすごい後悔をしました。
あんなにあったラッキーの毛、なんで捨てちゃったんだろう。。。
いなくなってからじゃ、どんなにお金出したって手に入らないのに。
ラッキーが生きているときは、毛は嫌っていうほど当たり前にあり過ぎて
その大切さをわかっていませんでした。
掃除機やクイックルワイパー、かけてもかけても出てくる鬱陶しい毛。
これでもか!っていうくらい月1のトリミングで念入りにクシを通しても
また1ヶ月後には大量に抜けていた毛。
ご飯の中にももれなく入っていた毛。
ふわふわでサラサラで、きれいで優しい大好きなラッキーの毛。
もう戻ってこない。
ラッキーが虹の橋へ行っても、もしもラッキーの毛を残していたら、
母や私の気持ちは少し違ったのかな。
亡くなって3年が経とうとしている今でも、そんなことをずっと考えています。